今年の冬至は今日22日。
冬至は二十四節気の一つで、一年のうちで最も昼が短い日で
今日を境に日が長くなっていきます。
冬至は太陽の力が一番弱まる日ですが、翌日からは少しずつ強まることから
太陽が生まれ変わる日と捉え、運が向いてくるとされています。
このことを「一陽来復(いちようらいふく)」といいます。
冬至といえば何を思い浮かべますか?
食べ物でいうと「かぼちゃ」や「小豆粥」ですね。
では、どうしてそれらが食べられるようになったのでしょう?
「かぼちゃ」は栄養が豊富で日持ちがすることから、
昔から冬の栄養補給に有効であり、冬至の日に食べると風邪や
中風(脳血管疾患)にならないといわれているようです。
確かに緑黄色野菜のかぼちゃはカロテンやビタミンを多く含むため、
風邪の予防や動脈硬化の予防(中風予防)に役立つといわれています。
また、皮膚や粘膜、視力、骨や歯を丈夫にするともいわれており、
ビタミン不足になりがちな冬を元気に乗り切る先人の知恵なのでしょうね。
兵四郎レシピを参考に、様々なかぼちゃ料理をつくってみませんか?
「小豆粥」は小豆の赤い色が太陽に通じる魔除けの色とされ、
厄祓いを意味し、無病息災を祈ります。
さらに「運盛り」といって「ん」のつく物を食べると運が良くなるといういわれもあります。
「かぼちゃ」は「なんきん」ともいわれ、「ん」が2つも!
その他にれんこんやにんじん、ぎんなんなど今日は「ん」をたくさん食べて
運を招くのもいいかもしれませんね。
冬至の日に「ゆず湯」に入るのは、どうしてなのでしょうか?
毎日お風呂に入る習慣がなかった頃、お風呂は汚れを洗い流すためというより
身を浄めるという意味が強かったようです。
そして、運を呼び込む前に、香りの強いゆずを入れたお風呂に入ることによって
邪気を寄せ付けないようにしたといわれています。
また、「ゆず」=「融通」、「冬至」=「湯治」という語呂合わせも 後からいわれるようになりました。
ゆず湯には血行を促して冷え性を緩和したり、身体を温めて風邪予防、
果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌づくりにも役立ちます。
今日は「一陽来復」のために、かぼちゃや小豆を食べ、ゆっくりゆず湯に浸かり
元気にくる新年を迎えたいですね。