マルシェで買い物家呑みごはん!
お買い物編 vol.3

東京築地場外市場からお届けします

お買い物編

東京築地場外市場のお買い物からスタートし、旬の「おうち呑みごはん」を料理家・橋本彩子さんに教えていただく連載です。食材選びのコツはもちろん、スタイリングやホームパーティーでのおもてなしアイデアもお届けします。

まずは目に楽しい、食べておいしい旬の食材を集めに築地市場へお買い物からスタート。

(右:橋本彩子さん/料理家)

春の築地へ
今回訪ねたのは4月後半。桜が散り新緑が気持ちよい季節となり、訪れたのは築地場外に去年プレオープンした築地魚河岸。プロの料理人が通うお店がズラリと並びます。ややハードルが高そうに思えましたが、どのお店も一般の方でも買い物がしやすいスタイルに工夫されていました。春の市場から2軒橋本さんのお勧めするお店を紹介します。

橋本さんがお勧めする築地場外/築地魚河岸のお店2軒!

1軒目 山治(鮮魚)

築地移転後、豊洲まで通えなくなるプロの料理人のために場外にも店舗を構え、一般の方も買いやすいスタイルへと変えたそうです。山治さんにはプロが喜ぶ旬の魚が多種揃っていて、扱いやすい切身や刺身などにカットされて販売。もちろん一匹まるごと購入することや、用途に合わせて切ってもくれます。まるごとの魚はダイナミックで新鮮さが伝わってきて、料理好きの方もわくわくすると思います。

「調理しやすい魚をそろえていますよ!」と店主の大石さん。鮮度、品質の良さは見てもちろんのこと、価格も分かりやすく、八角など珍しい魚も並んでいるのはさすが場内の鮮魚店ならでは。

目が透明なのは鮮度がいい証。

「美しく並ぶ切身を見て今夜のメニューを考えるのは楽しいです。しかも、粗がいっぱい!高級魚の粗で出汁が取れるなんて築地ならではのラッキー食材です(橋本)。」 「場内では粗は売らないですけど、一般のお客様だったら喜ぶかと思い並べてみたら、案の定人気が高いですね。一匹隅々食べていただけて嬉しいです(大石さん)。」

今回山治さんで買うのは茨城産のあなご。事前に予約をしておきました。1枚300円。


山治 築地場外「築地魚河岸」店
東京都中央区築地6-27-1 「築地魚河岸」海幸橋棟1F
営業:6:00~14:00
休日:日・祝日・市場定休日

2軒目 築地くしや(青果)
「急いで買い物をしたいときに築地魚河岸はとても買いやすくて便利なんです。特にくしやさんはおすすめです」と橋本さん。橋本さんにとって築地くしやさんはまるで‘‘食べられる花屋さん”のよう。「季節の移り変わりを一番に感じさせてくれるお店ということもあって、珍しいつまものから、ポピュラーなお野菜までわかりやすく並べてあるので買いやすいです。」その季節の代名詞のような野菜が店先に並んでいるのが楽しいお店。初夏のさわやかさを感じさせる、わさびがずらりと並んでいました。

目的別に選べる多彩なわさび。どれも立派。

目的の空豆の周りには山菜がズラリと並びます。珍しい食材には事前に調理法のメモ書きも添えてあります。

色鮮やかな、エディブルフラワー(食べられる花)。

つまものコーナー。「場内が近いので、足りない品はすぐに取りに行けることを考慮して全体の4割の品数で展開しています」と店長。


築地くしや
東京都中央区築地6-27-1
TEL:03-6278-7194
営業:6:00~15:00
休日:日・祝日・市場定休日

本日のお買い物はこちら!

ピンクロウスターレタス【定松】
わさび菜、にんじん、ホワイト&グリーンアスパラ、うるい、行者にんにく、空豆、紫玉ねぎ【築地くしや】
あなご【山治】
たこ【樋栄】
ささみ【鳥藤】

→築地市場で買った食材で、家呑みごはんをつくります!
 お料理編はこちら

橋本彩子さん(はしもと・さいこ)/料理家

パーティーのケータリング料理、演出の他、
映画、CM、書籍などでの料理経験を積み独立。
その後、コルドンブルー東京校にてフランス料理を学ぶ。
現在は、料理、ファッション、食育関連の雑誌、Webでの
レシピ提案、テーブルスタイリングを中心に活動中。
季節感を生かした親しみやすいレシピに加えテーブルにも
新鮮なアイディアをプラスする。
http://www.hashimoto-saiko.com

橋本さんがデザインするオリジナルワークワンピース。
→詳しくはこちらから
tsukijimarche(本人着用)とlemon&blackoliveと2シリーズで発売中。

撮影:工藤朋子
テキスト:羽鳥靖子