脳を活性化!みょうがパワー!

みょうがのさわやかな香りはアルファピネンという成分で、胃液の分泌を促し、食欲アップや消化を促す働きがあります。また、血行を促進して血液の流れを良くしたり、大脳皮質を刺激することで眠気を覚ましたり、脳を活性化させるともいわれています。さらに、皮膚や粘膜を健康に保つビタミンB群やビタミンC、カリウムなども含まれています。みょうがの赤紫色はアントシアニンで、活性酸素の働きを抑えて細胞の老化を防ぐ、目の健康を守るなどの効果も期待できます。アントシアニンは水溶性なので、水にさらす際は短時間にしましょう。

みょうがmemo

*からだが喜ぶ食べ合わせ

[食欲増進に] みょうが + しそ or 白ねぎ

[老化防止に] みょうが + 山芋

[夏バテに] みょうが + 茄子

[スタミナアップに] みょうが + 玉ねぎ

[代謝アップに] みょうが + 酢

*選び方

紅色が鮮やかでツヤがあり、ふっくらとして身がしまっているもの。穂先が広がらず、つぼみが見えないもの。

*保存方法

[冷蔵保存の場合]
乾燥すると香りがとぶため、しめらせたキッチンペーパーや新聞紙で包み、ポリ袋に入れる。

[冷凍保存の場合]
水洗いして水気をよく拭き、丸ごと、または刻んだものを保存用袋に入れて冷凍庫へ。

みょうがの切り方

◎食感を楽しむ切り方
→千切り[大きめの具材や麺類と合わせるとき]

①縦半分に切る。

②根元をV字に切り落とす。

③繊維に沿って1~2mm幅で千切りにする。

④水にさらし、水気を切る。

◎香りが生きる切り方
→小口切り[和え物やごはんものなど混ぜ込む料理に]

①横にして先端から薄く切る。

②水にさらし、水気を切る。

みょうがのプルコギ

【材料】2人分

牛肉(小間切れ)・・・200g
みょうが・・・5個
玉ねぎ・・・1/2個
ピーマン・・・1個
[A]
割烹がえし・・・大さじ2
味噌・・・大さじ1
白すりごま・・・大さじ1
にんにく(すりおろし)・・・1片

ごま油・・・大さじ1
サラダ油・・・小さじ1

【作り方】

1.みょうがは縦四つ割りに、玉ねぎ、ピーマンは縦薄切りにする。牛肉は食べやすい大きさに切る。

2.Aを混ぜ合わせておく。

3.Aと牛肉を揉み込み、10分ほど置いた後、ごま油を加え、混ぜ合わせる。

4.フライパンに油を熱し、3を入れて中火にかけ、ほぐしながら炒める。

5.火が通ったら、1の野菜を加え、しんなりするまで炒める。

薬膳とは、大きく分けると生薬を用いるものと、日常にある食材を使うものがあります。生薬は治療を目的としていますが、普段の食材は日々の元気づくりを目的としています。「おうちで薬膳」とは、旬や食材の性格を知り、自身の体の状態を知ることからはじめる、誰でもご家庭で続けることのできるもの。極意は季節を楽しみ、食を楽しむこと!食べることは幸せを生み出し、命を営む大切な行為です。自分や大切な人の元気づくりの知恵。それが薬膳なのです。

〈中村先生監修〉豆腐とみょうがのサラダ

【材料】2~3人分

木綿豆腐・・・1/2丁
卵・・・1個
みょうが・・・4個
きゅうり・・・1/2本
玉ねぎ・・・1/4個
[A]
えろーうもおてごめんつゆ・・・小さじ1
あわせ酢・・・小さじ1
白すりごま・・・大さじ1
マヨネーズ・・・小さじ2

【作り方】

1.みょうがは縦半分に切って斜め薄切りにする。きゅうりは小口切り、玉ねぎは薄切りにして塩(分量外)をふって揉みこみ、絞って水気を切る。

2.豆腐はしっかり水切りして2cm角に切る。卵は固めに茹で、潰しておく。

3.ボウルに1、卵、Aを加え混ぜ合わせる。

暑気払いと夏バテ予防に!

みょうがはからだを温めて、胃を冷えから守ってくれます。また、解毒効果もあるので、食中毒などが起こりやすい季節にはおすすめの薬味です。芳香がイライラを解消して集中力を増やすため、午後から大切な仕事や用事があるときのランチにもおすすめです。

 

みょうがのプルコギで使用

豆腐とみょうがのサラダで使用

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中村忠和 先生

薬膳に関する料理教室など幅広く活躍中。昨年11月から福岡県八女市に気軽に楽しめる薬膳料理のお店「八女サヘホ」を運営。