昨日、見事な晴天[:太陽:]に恵まれ、福岡・天神 福岡市役所ふれあい広場にて
無事に「薪能」を終えることが出来ました。
夕方以降は涼しくなったとはいえ、この日は福岡で今年の最高気温をマークするほどの暑さ[:汗:]
そんな中、たくさんのお客様に足をお運びいただき、心よりお礼申し上げます。
遠方からお越しいただいた方もおられたようで、とてもうれしく思っております。
この日、おでんや豚汁、おつまみ、いなり寿司などのお食事をお出しいたしましたところ、
大変ご好評をいただき、弊社商品をご存じでない方にもお買い求めいただきました。
中でも農薬も化学肥料も使わずに育てた兵四郎の酒米でつくった
「純米吟醸 兵四郎」[:お酒:]が特に好評で、何度もお代わりをされる方も!
サラッとした飲み口で飲みやすいためか、
思いのほか、若い方にも喜んでいただけたようです。
さて、舞台ではまず狂言で御年77歳の人間国宝「山本東次郎」さんが登場し、
「六地蔵」が演じられました。
普段のお人柄はとても穏やかで柔和な方ですが、
舞台の上ではそのお年を感じさせないほどの切れのある動き!
舞台狭しと右へ左へと走りまわられ、そのきびきびした動きに感動いたしました。
演じ手は山本家一族でしたので、その息もぴったり。
初めて観る狂言でしたので、使われる言葉は聞きなれないものばかりでしたが、
演じ手の動きや表現で十分伝わってきました。
伝統芸能ではありますが、コミカルで楽しい動きも取り入れられ、
親しみやすく、とても楽しく観ることが出来ました。
狂言が終わり、日も傾き始めるといよいよ火入れ式です。
能を始める前に、薪に火をともします。
その火入れを弊社社長が務めました。
裃をまとった社長は緊張の面持ちで薪に火を入れると
神事のような凛とした空気が流れ、とても神聖な気持ちに包まれました。
火入れ式が終わるといよいよ能「土蜘蛛」の上演です。
なかなかなじみのない能は難しくはありましたが
その迫力は大変なもので、どんどん引き込まれて行きました。
後ろのお席のお客様も思わず立ち上がってご覧になるほど。
途中、蜘蛛の糸を撒くシーンでは、どこからともなく白い糸が
バーーーッと飛び出し、それがどんどん続けて出てきたのには驚きでした。
野外での上演のため、風もあり、その風に乗って蜘蛛の巣が広がり
風の音が雷のようにも聞こえ、さらに舞台後ろの笹がザーーーッとうち鳴り、
なんともいえない野外ならではの演出になりました。
普段、あまり触れることのない狂言や能の世界を堪能でき、
その素晴らしさに酔いしれた一夜になりました。
初めての取り組みのため、行き届かないところもあったかと思います。
舞台をご覧いただいた方、また商品をお求めいただいた方、
お食事をお召し上がりいただいた方ならびに、
ご協力いただいた関係各所の皆様に、厚くお礼申し上げます。
誠にありがとうございました。