血液をサラサラに!かつおパワー!

高たんぱく、低脂肪のかつおは、血液をサラサラにするとされるEPAや脳の活性化や記憶力向上の効果があるとされるDHAなどの不和飽和脂肪酸が豊富に含まれています。またカルシウムの吸収を助けるビタミンDや疲労回復に働くビタミンB1も含まれています。回遊魚であるかつおは持続力のある筋肉を持っているため、他の魚に比べ血合い部分が多いのが特徴です。その他、かつおにはからだに吸収されやすいヘム鉄(鉄分)や赤血球の生成を助けるビタミンB12も含まれており、貧血予防におすすめです。

かつおの旬

春になり黒潮にのって、えさを求め北上したかつおは、「初がつお」、「上り(登り)がつお」と呼ばれ脂肪が少なくあっさりとした味わいが特徴です。また、秋にいわしなどを食べ、一回り大きくなって南下するかつおは「戻りがつお」と呼ばれ脂がのって濃厚な味わいがあります。このように、かつおは年に2回旬を迎え、時期により風味が異なる魚なのです。

かつおmemo

*からだが喜ぶ食べ合わせ

➤[貧血予防に]かつお+ピーマン

➤[疲労回復に]かつお+にんにく

➤[免疫力アップに]かつお+とうがらし

➤[老化防止に]かつお+トマト

*選び方

[切り身]
身の赤がきれいで血合いも鮮やか、また、身が引き締まっているもの。褐色がかっていたり、血合いが黒いものは鮮度が落ちています。

[一尾]
えらが鮮やかな赤い色で、背は青紫色が鮮やかで縞がはっきりしているものを。

*保存方法

買ってきたかつおは、キッチンペーパーなどで水気をふき取り、ラップで密封して冷蔵庫へ。鮮度の落ちやすい魚ですので、その日のうちに食べましょう。

かつおのソテー

【材料 】2人分

かつお(刺身用のさく)・・・250g
にんにく・・・1片
[A]
割烹がえし・・・大さじ2
バルサミコ酢・・・大さじ2

オリーブオイル・・・大さじ1
付け合わせの野菜(レタスやれんこんなど)・・・適量

【作り方】

1.フライパンにオリーブオイル、スライスしたにんにくを入れて弱火で炒め、香りが出たらかつおを入れて強火でそれぞれの面を1分ずつ焼く。

2.かつおを取り出し2㎝幅に切り、付け合わせの野菜と一緒に器に盛りつける。

3.フライパンにAを加えて軽く煮詰めて2にかける。

薬膳とは、大きく分けると生薬を用いるものと、日常にある食材を使うものがあります。生薬は治療を目的としていますが、普段の食材は日々の元気づくりを目的としています。「おうちで薬膳」とは、旬や食材の性格を知り、自身の体の状態を知ることからはじめる、誰でもご家庭で続けることのできるもの。極意は季節を楽しみ、食を楽しむこと!食べることは幸せを生み出し、命を営む大切な行為です。自分や大切な人の元気づくりの知恵。それが薬膳なのです。

〈中村先生監修〉かつおとトマトのかきたま汁

【材料】2人分

かつお(刺身用のさく)・・・100g
トマト・・・1個
玉ねぎ・・・1/2個
セロリ・・・1/4本
卵・・・1個
小松菜・・・1/2束
[A]
野菜の旨みだし・・・1袋
水・・・500cc

海風薫 焼きのりばら干・・・適量

【作り方】

1.かつおは1㎝の角切りにし、軽く塩(分量外)を振っておく。トマト、玉ねぎ、セロリも1㎝の角切りに、小松菜は3cm長さに切る。

2.鍋に水と野菜の旨みだしを破り入れ、玉ねぎ、セロリ、かつおを加えて5分ほど煮る。

3.2に溶き卵を加え軽く火が通ったら、トマトを加えて火を止め、仕上げに海風薫をのせる。

秋の乾燥予防と美肌づくりに!

かつおの脂はからだを潤し、血を増やす作用もあるので美肌に、また、体力の回復や疲労回復にも役立ちます。お刺身だけでなく、スープやソテーなど、かつお料理のレパートリーを増やして食べる機会を増やしましょう。

 

かつおのソテーで使用

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かつおとトマトのかきたま汁で使用

中村忠和 先生

薬膳に関する料理教室など幅広く活躍中。昨年11月から福岡県八女市に気軽に楽しめる薬膳料理のお店「八女サヘホ」を運営。