レシピバトル in 兵四郎キッチン ~Round 1~

この連載は、今だ丁稚(修行の身)である金澤と、兵四郎スタッフによるお料理バトルです。毎回テーマを決めて料理を作り、厳正なるジャッジのもと判定していただきます。舞台は同じみ兵四郎社屋のなかのステキ・キッチン。勝敗が決まるということで、いつものメニューも相当気合が入るというものですね!第一弾は「どんぶり対決」。ごはんに乗せるだけで完結する丼ものこそ、食べ盛りのお子さまからがっつり男飯までまかなえる優れもの。それでは気合いを入れて勝負いたします!

 
今回の挑戦者は、普段は料理はしませんが、催事での経験からある意味プロである(とくに麺)横手氏。まだまだ修行の身である丁稚としては少々の不安もありますが、ここは一応主婦歴うん年ということで、余裕風で挑んでいこうと思います!

(写真・左:横手、右:金澤)
いよいよ真剣勝負のはじまりのゴングが鳴りました。会場は同じみ兵四郎社屋内のステキ・キッチン。広いシンクに差し込む光、おしゃれすぎです…。

今回横手氏がセレクトしたのは「親子丼」。このシンプルだからこそセンスと腕が露呈するメニューでございます。丁稚・金澤はがっつり派。夏にもぴったりな「ビビンバ丼」です。それでは取り掛かりましょう!

▼ビビンバ丼

今回は、兵四郎さんのオフィシャルレシピに私なりにアレンジを加えて挑みます。まずは野菜をカットして茹でます。おっと、かなり不揃いですがご愛嬌(汗)。不揃いならではの食感をお楽しみください(笑)。

野菜が茹で上がりました。

ナムルのタレは、ごめんつゆをプラスしてさっぱりと。何度も微調整せずともバシッと味がきまるのが兵四郎の調味料ならでは!丁稚・金澤でも安定のお味です。

タレをざっくりと混ぜ合わせます。隠し味にごまもプラスしてみました!

使うごはんはもちろん農薬・化学肥料不使用、土づくりからこだわって作った「兵四郎米」!ふっくらツヤツヤです。

やはり気になるお隣さん。普段は料理はしないという横手氏だが、やっぱり手際がよい。結構焦るわ〜。

お次はビビンバのタレの材料「米みそ」、「割烹がえし」、「柚子こしょう〈赤〉」でございます。この秘伝のタレは兵四郎の調味料を駆使しております。甘みと辛み、そして味噌のコクでおいしくないわけありませんね。

難しい微調整も無用の万能だれのできあがり!肉が少し多めなので、若干多めにしてみました。

お肉は先ほどの秘伝のタレでモミモミするだけ。手も汚れずまんべんなくタレが染み込みます。たくさん作り置きして牛丼やおかずの味付けにも重宝します。

手際のよい横手氏が料理が終わったとのことで、今回最も大変と思われる(手間&臭い)にんにくのすりおろしをヘルプしてもらうことに。丁稚・金澤、それでいいのか?

さて。タレと混ぜ合わせたナムルとお肉を、炊きたてごはんに乗せます!

ノリで海苔をプラス。終盤に近づき、だいぶノッてきました!

なんとかできあがりました!輪切りの唐辛子を乗せて辛みをつけました。野菜のカットの荒さが少々目立ちましたが、無事完成に胸なでおろす…。ここまでで、だいたい20分前後かかりました。これなら忙しい御飯どきやお弁当作りにも対応できますね。

☆詳しい分量や工程は下記から
⇒ビビンバ丼のレシピはこちら

【ポイント】

さーて。ここで丁稚・金澤は考えた。このおいしいお肉と野菜を再利用できないものか、と。毎朝お弁当を作る身、ついつい要領と再活用を考えがちなのです。今回は夏にうれしい麺と混ぜごはん(見た目が変わっているだけだが…)の2段活用をやってみました!

アレンジその1 ~ビビンバ麺~

ピリ辛と酸味のあるナムルを兵四郎の手延べ麺「金の白線」に乗せるだけ。我ながらこれは成功!同じ具なのに手抜き感がないのもうれしい。

アレンジその2 ~混ぜごはん~

余った具材を炊きたてごはんと混ぜてみました。白ごまと海苔も加えてざっくりと。炊いていないのに炊き込み風ごはんのできあがり!ごはんにタレが染み込み、食欲をそそりますね。


おにぎりも(笑)。どこまでアレンジすれば気が済むのでしょうか。おかずがさみしいときにもいいですね。

▼お母さんカリカリで子ども固まっちゃった丼(親子丼)

ここからは私横手の「お母さんカリカリで子ども固まっちゃった丼(親子丼)」を作っていきたいと思います!いろんな意味で金澤さんの弟子である私がついに師匠を超える日がきました…。

まずは玉ねぎと最後に入れる青ねぎをカットします。

鍋にごめんつゆと水で親子丼のタレをつくり、(師匠が興味津々に覗き込んでいます…)

玉ねぎを入れて煮立たせます。

【ポイント】
鶏肉は事前に表面がカリカリになるよう火を入れておくと、いつもの親子丼と違った食感が楽しめます。

先ほど煮立たせた玉ねぎにカリカリの鶏肉を入れて再度火を通し、卵と青ねぎを流し込む。

あつあつのご飯に乗せて出来上がり!(火を入れすぎたようで卵が固くなってしまいました、残念。)

☆詳しい分量や工程は下記から
⇒「親子丼」のレシピはこちら

はい! レシピバトルRound 1、無事2品あがりました!「お母さんカリカリで子ども固まっちゃった丼(親子丼)」と「ビビンバ丼」です。

ただいま社員の男子女子代表による判定中です。後から問題が起こらないように(笑)、この時点で誰の作かは控えています。


さて、今回の判定は…、丁稚・金澤作のビビンバ丼でした!
正直全く料理は自信のなかった私ですが、「秘伝のタレ」が相当いい仕事をしてくれたのは間違いないです。

今回競ったため、途中で皿洗いは割愛しました。よって、洗い物が相当すごいことに。ということで、負けた人は罰として大量の皿洗いのミッションが課せられます。意外と手際よく洗い物をせっせとこなす横手氏。手馴れたものです。

さて。今回はなんとか(手伝ってもらいながらですが)Winnerになることができました。

しかしなんと短時間&簡単にできたのでしょう!ビビンバというと、焼いて、タレ作って…と少し敷居が高いイメージですが、万能タレとあえるだけのパパッと料理であの完成度です。親子丼も隠し味の調味料で相当プロの味がかもし出せます。使わない手はないです!

それでは、お次の勝負まで気を抜かずに、日々の料理で勉強を欠かさないことを心に誓った丁稚・金澤でした。横手さん、にんにくヘルプから大量皿洗いまでお疲れさまでした!

金澤聡子

「兵四郎マガジン」企画・編集担当。お料理修行中の身。音楽誌や広告、書籍編集などを経てフリーランスに。著書に「明太子LOVE」(双葉社)、「O-CHA STYLE」(アスペクト出版)など。

横手佑樹

「兵四郎マガジン」企画・宣伝担当。普段は味の兵四郎HPの運営を行っています。