お肉を使った主菜のレパートリーはたくさんあっても、魚料理といえば塩焼きや煮魚など、ワンパターンになりがち。ヘルシーなお魚を使って様々な料理をしたいけれど、どんな料理にすればいいのか頭を悩ませている方もいらっしゃるのでは？
そこで、これから旬を迎える秋鮭を活用して、お魚料理のレパートリーを増やしませんか？

秋鮭って？

鮭には様々な種類がありますが、日本で水揚げされる生鮭のほとんどが白鮭。その中でも、秋から冬にかけてオホーツク海やベーリング海などを回遊しながら成長し、産卵のために戻ってきた鮭を秋鮭といいます。
卵に栄養や体脂肪が使われているので、脂のりが控えめでさっぱりとした味わいです。
バターや油を使った料理との相性がよいうえに、鮭の栄養を効率よく摂れるといった点でも油での調理がおすすめ。

小骨や臭みが少ないためお子さんや年配の方にも食べやすく、様々な料理に活用できるのも魅力のひとつですね。

秋鮭の栄養

栄養を上手に摂るには…

●皮ごと食べる
皮には美肌づくりによいとされるコラーゲンが豊富で、皮のすぐ下の脂にはDHAやEPAを含んでいるので、皮ごと食べるのがおすすめ。

●油で調理して食べる
アスタキサンチンやビタミンD、ビタミンEなどは油に溶け出す性質があるので、油で調理するのが効率的。

秋鮭を使ってみよう！

01.鮭と秋野菜の重ね蒸し

具材のおいしさが際立つシンプルな重ね蒸し。
さっぱりとクセのない味わいに、お箸がどんんどん進みます。

＜材料＞2人分
秋鮭…2切れ
かぼちゃ…200g
れんこん…100g
にんじん…100g
しめじ…1パック
にんにく…1片
あご入兵四郎だし…1袋
水…100㏄
塩・こしょう…適量
オリーブオイル…適宜

＜作り方＞
1.鮭は食べやすい大きさに切り塩・こしょうを振る。かぼちゃは種を取って5～6mm厚さの一口大に、れんこんとにんじんは5～6mm厚さの輪切りに、にんにくはみじん切りにする。しめじは石づきを取ってほぐす。
2.鍋にかぼちゃ、にんじん、れんこん、しめじ、鮭の順に重ね入れて兵四郎だしの中身を振り入れ、水を回しかける。
3.蓋をして中火にかけ、煮立ったら弱火にして10分ほど蒸したら、全体をざっくり混ぜ合わせる。
4.器に3を盛る。お好みでオリーブオイルを回しかける。

02.秋鮭としめじの竜田揚げ

サクッと口あたりよく、かじると上品なだしの風味が広がります。
しめじやかぼちゃも一緒に揚げて、満足感のあるひと皿に。

＜材料＞2人分
鮭…2切れ
しめじ…1/4株
かぼちゃ…100g
しょうが…1片
あご入兵四郎だし…1袋
片栗粉…大さじ5
揚げ油…適宜
酒…大さじ2
レモン…適宜

＜作り方＞
1.鮭は一口大に、かぼちゃは薄切りに、しょうがはみじん切りにする。しめじは石づきを取って小房にほぐす。
2.鮭としめじ、かぼちゃをボウルに入れ、しょうが、酒、あご入兵四郎だしの中身を入れ混ぜ合わせる。
3.10分以上置く。
4.3に片栗粉をまぶし、180℃の油で両面各1分ほどカラッと揚げる。

4.器に盛り、お好みでレモンを搾っていただく。

03.秋鮭ときのこのアヒージョ

秋鮭から染み出した旨みに、にんにくや唐辛子の香りがたまらない。
見た目も鮮やかなうえ、香りからおいしいひと品です。

＜材料＞2人分
秋鮭…2切れ
マッシュルーム…4個
ズッキーニ…1本
ブロッコリー…1/2株
にんにく…1片
赤唐辛子…1本
野菜の旨みだし…1袋
オリーブオイル…150cc
塩…適量

＜作り方＞
1.鮭は食べやすい大きさに切って塩をして10分置き、ペーパーで水分をふき取る。マッシュルームは半分に、ズッキーニは5mm幅の輪切りに、にんにくはみじん切りにする。ブロッコリーは小房に分けてさっと茹でる。
2.スキレット(またはフライパン)にオリーブオイル、にんにく、赤唐辛子を入れて弱火にかけ香りを出す。油がふつふつしてきたら、鮭と野菜の旨みだしの中身を入れ、ズッキーニ、マッシュルームを加える。