違いがわかる!お茶のおはなし

店頭や通販でお茶を見かけると、「緑茶」や「日本茶」、「一番茶」という言葉をよく目にします。
他にも「煎茶」や「玉露」などの表現があり、どれを選んだらいいか迷ってしまうことがありませんか?

同じ茶葉から生まれてもつくり方によってその味は千差万別。
そのときに気になったお茶を買ってみても、次選ぶときにはまた選うお茶に手が伸びたりと…。
意外と自分にとってのこだわりのお茶を見つけるのは難しいですよね。

そこで今回は、お茶の種類やそれぞれの違い、その魅力についてたっぷりとご紹介します。
お茶の旬である新茶の時期を控えた今日、これからお茶を選ぶ際の参考にしてみませんか?

◆お茶の種類

発酵度で変わるお茶の種類

お茶は大きく分けると、不発酵茶(緑茶)、半発酵茶(ウーロン茶など)、発酵茶(紅茶)に分類されます。
発酵度が異なることによって、香りや味わいが変わってくるのです。
さらに茶葉の種類や製造方法でも違いが分かれ、その数は500種類以上ともいわれています。
不発酵茶は茶摘み後、熱を加えて茶葉の発酵を止めるので、茶葉が緑色で、爽やかな香りになります。

日本茶とは?

「日本で生産されたお茶」のことを「日本茶」と呼びます。日本国内で生産されるお茶のほとんどは「緑茶」のため、一般的な認識として「日本茶」といえば「緑茶」となっています。

◆緑茶の種類

*煎茶(お湯の適温:80℃)
日本緑茶の中で最も多く飲まれているお茶。生葉を蒸す、揉む、乾燥する、という過程でつくられる。
程よい渋みと爽やかな香りが特長。

*深蒸し煎茶(お湯の適温:80℃)
煎茶よりも長く蒸すことで茶葉が細かくなり、濃い色とコクが出る。
渋みが少なく、甘みが増した濃厚な味わいが特長。

*玉露(お湯の適温:60℃)
新芽が開き始めた頃から20日ほど日光を遮る被覆栽培で育てたお茶。
とろりとした口当たりと甘みが特長の高級茶。

*茎茶(お湯の適温:80℃)
煎茶をつくる過程で出る茶葉の柄や茎の部分。青々とした香りと甘みが特長。
玉露や高級茶葉などからつくられた茎茶のことを「雁ヶ音(かりがね)」や「白折(しらおれ)」と呼ぶ。

*ほうじ茶(お湯の適温:100℃)
煎茶を高温で炒ったお茶。
炒ることで豊かに立ちのぼる香味と、苦みや渋みが少なくさっぱりとした味が特長。

〇煎茶と玉露の違い
煎茶と玉露の違いは栽培方法にあります。
煎茶は露地栽培で日光をたっぷり浴びさせて育てるのに対し、玉露は被覆栽培で茶葉に覆いをかぶせて日光が当たらないように育てます。
茶葉を摘んでからの製法に違いはありません。

◆収穫時期による呼び名の違い

お茶の木は、一年中新しい芽を出し、葉を増やすので、一年に2~4回ほど収穫されます。
緑茶はそれぞれ収穫時期によって呼び名に違いがあり、その年で一番最初に摘まれる新芽が「一番茶」となり、その後「二番茶」「三番茶」と続きます。

*一番茶(新茶)
4月下旬~5月
秋と冬の間に旨み成分をため込んでいるため、茶葉の甘みや旨みを贅沢に楽しめます。

*二番茶
6月~7月上旬
新茶より旨み成分は少ないもののカテキンやカフェインが多く、若葉の苦味を楽しめます。

*三番茶(番茶)
7月中旬~8月
完全に成長した茶葉のため、渋みが増して香ばしくほうじ茶にも使用されます。

*四番茶・秋冬番茶
9月~10月
品質は落ちるものの、安価で手軽に手に入ります。

〇よくある間違い
一番茶や二番茶などの呼び方は収穫時期の違いによるものですが、よくある間違いとして、一回目に淹れるお茶ことが一番茶、二回目に淹れるお茶のことが二番茶とされることがあります。
正しくは急須でお茶を出す回数のことは、一煎目、二煎目という表現になります。

◆お茶を選ぶポイント

ここまでお茶の種類、緑茶の種類、収穫時期の違いについてご紹介いたしましたが、その他お茶を選ぶ際の参考になるポイントをご紹介します。

渋みを楽しむか、甘みを楽しむか
カテキン類とカフェインの多い茶葉を選ぶと苦みや渋みを感じやすいお茶に、旨み成分であるテアニンの割合が多い茶葉を選ぶと甘みや旨みを感じやすいお茶になります。
また一般的には高いお茶ほど甘みが強く、渋みが少ない傾向にあります。

茶葉タイプか、ティーバッグタイプか
急須がなくても手軽に楽しみたい方には、ティーバッグタイプもおすすめ。
外出先で一人分のお茶を淹れるときにも便利です。

\農薬・化学肥料不使用のお茶がおすすめです!/
最後に、お茶は習慣的に飲むことも多いからこそ、安心して飲めるお茶がうれしいもの。
野菜のように洗って使うこともできないものなので、農薬・化学肥料不使用のお茶がおすすめです。

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