抗酸化作用や疲労回復に! ごまパワー!

ごまは、人間のからだに必要不可欠な必須アミノ酸をはじめ、ごま特有の成分「ゴマリグナン」や、コレステロールを下げてくれるといわれるオレイン酸、αリノレン酸などの不飽和脂肪酸、豊富なカルシウムなどを含む健康に良いとされている食材です。一般的に不飽和脂肪酸は酸化しやすいという欠点がありますが、ごまには高い抗酸化作用をもつゴマリグナンとビタミンEが含まれているため酸化しにくいのです。また、ゴマリグナンの一種である「セサミン」には、主に肝臓で働き、アルコールの分解を促してくれる役割もあります。

ごまmemo

*からだが喜ぶ食べ合わせ

[老化防止に]ごま+かぼちゃ

[便秘予防に]ごま+わかめ、ごぼう

[骨を元気に]ごま+牛乳、大豆

[認知症予防に]ごま+まぐろ、鮭、いわし、かつお

*保存方法

密閉し、湿気がなく涼しい場所で保管します。「冷蔵庫」で保存しておくとごまの香りが長く持ちますが、
おいしく食べるには開封1ヶ月を目安にしましょう。

*ごまの栄養を丸ごと摂るには

表面が殻で覆われているため、中に詰まった栄養をしっかり摂るには、すりごまや練りごまがおすすめです。

「白ごま」「黒ごま」「金ごま」どう使い分ける?

*白ごま

脂質が多いのでほんのり甘みがあります。香りが穏やかでどんな食材にも合わせやすいのが特徴。食材の風味を引き立たせたいときにおすすめ。

◎おすすめの使い道
白和え、和え物、豆腐、ドレッシングなど

 

*黒ごま

香ばしく、ごまの香りが強くてコクのある味わいです。香りの強い野菜と合わせたり、ごまの風味を強く出したい料理やお菓子づくりにおすすめ。

◎おすすめの使い道
香味野菜のごま和え、豆腐、スイーツなど

 

*金ごま

香りの良さと濃厚な味わい、旨みが特徴。見た目が金色で見栄えが良く風味が優れているので、懐石料理などにつかわれます。

◎おすすめの使い道
ふりかけ、煮物、きんぴらなど

〈中村先生監修〉2色のごま餅

【生地(共通)】(合計8個分)

[材料]
白玉粉・・・100g
絹ごし豆腐・・・100g

[作り方]
1.ボウルに白玉粉と豆腐を入れ、豆腐を潰しながら生地が耳たぶくらいの固さになるまで練る。
(まとまらない場合は水を足して調節する)

2.ラップをし、30分ほど冷蔵庫で寝かし8等分する。

【白ごま餅】 

[材料]
鶏ひき肉・・・50g     
さつま芋・・・100g
白ねぎ・・・1/4本
しょうが・・・1/2片
割烹がえし・・・小さじ2
白すりごま・・・大さじ4
オリーブオイル・・・大さじ1/2

[作り方]
1.さつまいもは皮をむき、電子レンジ(600W)で3分加熱し、潰しておく。

2.   フライパンにオリーブオイルを熱し、みじん切りにしたねぎとしょうが、鶏ひき肉を炒める。

3.   2に割烹がえしを混ぜ合わせ、4等分し丸める。

4.   生地を広げて3のあんを包み、白すりごまをまぶして平らに形を整える。

【黒ごま餅】

[材料]
豚ひき肉・・・50g
れんこん・・・100g
にら・・・3本
片栗粉・・・大さじ2
割烹がえし・・・小さじ2
黒すりごま・・・大さじ4
オリーブオイル・・・大さじ1/2

[作り方] 
1.れんこんは皮ごとすりおろしておく。フライパンにオリーブオイルを熱し、5mm長さに切った
にらと豚ひき肉を炒める。

2.   1、割烹がえし、片栗粉を混ぜ合わせ、4等分し丸める。

3.   生地を広げてあんを包み、黒すりごまをまぶして平らに形を整える。

 

[焼き方]
フライパンにオリーブオイル大さじ1を熱し、白ごま餅と黒ごま餅を蓋をしながら
弱火で両面を焼く。

甦るお肌と五臓

薬膳でごまは白と黒でその働きが違います。黒ごまは血を増やすことでアンチエイジングにおすすめ、白ごまは便通を良くして乾燥した腸を潤してくれます。効率よくごまのパワーを得るためには、すりごまや練りごまにすると効率よく吸収されます。

 

2色のごま餅で使用

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中村忠和 先生

薬膳に関する料理教室など幅広く活躍中。2017年から福岡県八女市に気軽に楽しめる薬膳料理のお店「八女サヘホ」を運営。